地球のSOSって何だろう [研究生活]
今は研究機関に所属している訳でないので、研究に当てる時間はどうしても深夜になってしまいます。夜遅くまで照明とパソコンの電源を入れているので、環境に優しくない生活です(笑)。
学校では、自然環境から建築環境を教えているのですが、私が教えていることと昨今盛り上がっているCO2排出削減運動とはうまくリンクしないのです。細かな話はまたいつかブログに書くかと思いますが、私が専門としている都市環境問題とは結果的にエネルギーと食料の問題になってしまうのです。
仮に地球温暖化が進んだとしても、それ以前にエネルギーと食料の問題が立ちはだかり、日本人は立ち往生するのです。
そうなんです、「日本人が」というところがミソなんです。気候変動とかが起きると農作物が作れなくなる・・・という話があるのですが、日本の場合食料自給率(供給熱量総合食料自給率)は40%と言われています。となると、輸入している食糧がストップする訳で、日本人はどうしようもなくなるということになります。その前に、気候変動が起きた場合、農産物の生産量が減るのか・・・という疑問もあります。生産地が変わるだけかもしれないという考え方もあります。
エネルギーとなるとさらに悲惨です。エネルギーの自給率は原子力を含まなければ5%。原子力を含んで25%です。その原子力発電も海外に依存していないか・・・となると、原子力は限りなくゼロになってしまいます。
ということで、日本人の場合地球環境問題はともかく、CO2排出量削減とか気候変動と言ったような大きな話よりももっと深刻なことがあるのではないかと思うのです。
なんて、ことを考えていたところ同じ事を考えている人たちは大勢いるんだということが分かりました(笑)。池田晴彦さんと養老孟司さんの対談本です。地球温暖化の議論を理解したうえでこの本を読むと視界がひろがると思います。
そんな日本人だからこそ、地球規模で考えて行く必要を感じます。
by SAKANAKANE (2009-02-23 01:42)
SAKANAKANEさん
様々な意見を聞きながら判断することも大事だと思いました。
by TANIGUCHI (2009-02-23 02:14)