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一宮市の伝統建築群を探検する [都市環境プランナー]

 欧州はもちろん、アジア各国の都市や米国の地方都市などは伝統的な建築物を上手く活かしたまちづくりを進めています。とうぜん、古い建築物が並ぶ中心市街などは道路も狭く、自動車が通行するには不便なのですが、それを上手く活用し、自動車ではなく歩く空間を優先させた地区を整備しています。もちろん、その周辺部に道路や駐車場を整備して、自家用車での利用の利便性を確保しています。中心市街地は古い町並みを残しながら公共交通の整備を行っています。複合的に、一体的に整備することで少子高齢化時代のまちづくりを行っています。

私が暮らしている一宮市の中心街にも歴史的な建築物が残されています。まもなく、市役所と駅ビルの整備を契機に一宮市の中心市街地の整備が進められようとしています。きっと、これらの伝統的建築群を活かしたすばらしいまちづくりがなされるものと期待しています。そこで、一宮市で活躍されている建築家の方々が呼びかけ人になって、下記のような見学会と講演会が開催されることになりました。ご興味のある方はぜひご参加ください。

 

近代建築が一宮の文化を耕す
~80年の時をこえ市庁舎が伝える~


全国的に貴重な近代建築が存続の危機に瀕し、文化遺産や美しい街並みが失われつつあるなかで、私たちの一宮市においても文化財産は本当に少なくなってきました。一宮市庁舎は西分庁舎が旧東海銀行一宮支店として大正13年に、本庁舎北側が昭和5年に活気あるまちの面影を今に残し、私たちにまちの文化を伝えるとともに、貴重な都市景観を与えてくれています。これらの一宮市のまちの宝の価値を再認識し、これからのまちづくりに活かしていくために、市民である私たち自身がまちの文化や歴史のことをもっとよく知る必要があるのではないでしょうか。
【一宮市役所本庁舎旧舘】
一宮庁舎旧舘は1930(昭和5)年建設の鉄筋コンクリート2階建てで、当時の地方庁舎の典型的な建築様式を残す。中でも、大正デモクラシーの影響と考えられる日本初のカウンター方式を採用したのが特徴。役人(職員)と市民の関係が近くなったことを反映している。
【一宮市役所西分庁舎】
戦後名古屋の景観を作った男といわれ、また、文豪夏目漱石の義弟でもある、著名な建築家鈴木禎次氏の設計。1924(大正13)年に名古屋銀行一宮支店として建てられた鉄筋コンクリート造3階建て。一宮市の中心部に位置し、本町商店街に面し、現在市役所分庁舎として高年福祉課の執務スペースおよび会議室等に使用されている。

【講演会講師 西沢泰彦氏】

建築史家、名古屋大学大学院環境学研究科准教授。日本や東アジア地域の近代建築や都市に詳しく、建築史学会常任委員、博物館明治村評議員などを務めながら、近代建築の保存・再生・活用にも携わる。2005年の調査で一宮市役所旧舘がカウンター方式を導入した日本最初の市庁舎であることを明らかにした。主な著書に『図説「満州」都市物語』河北書房新社、『海を渡った日本人建築家』彰国社、『図説大連都市物語』河北書房新社、『図説満鉄』河北書房新社、『日本植民地建築論』名古屋大学出版会など。

主 催:一宮文化建築研究会


と き:平成21年1月17日(土)
 【受付】午後1時30分~1時50分 一宮市西分庁舎入口付近
 【見学・講演会】午後2時~午後5時
 注意:休日の庁舎利用となりますので受付で来庁者チェックを済ませて庁舎内にお入りください。

ところ:【見学】一宮市役所西分庁舎 【講演会】一宮市役所西分庁舎3階

参加費:無料

定 員:40名

お申し込み:メールまたはファックスにて
       e-mail bunkakenchiku@yahoo.co.jp
       FAX 0586-68-5203

 

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